鴨遺跡(読み)かもいせき

日本歴史地名大系 「鴨遺跡」の解説

鴨遺跡
かもいせき

[現在地名]高島町鴨 六反田

稲荷山いなりやま古墳の南六〇〇メートルの水田地帯に立地する、縄文早期から近世にかけての複合遺跡。昭和五四年(一九七九)発掘調査によって、一五〇メートル四方の柵列と溝で区画された平安時代前期の掘立柱建物三棟が検出された。三間に六間の建物一棟と二間に三間以上の建物二棟である。出土遺物には「朝」という一字を陽刻した銅印(三センチ角)、古銭・木簡、木製品(沓・下駄・櫛・人形・斎串・陽物・仏像・曲物など)、花弁陰刻の緑釉陶器灰釉陶器須恵器土師器などがある。このうち木簡は貞観一五年(八七三)九月一七日から一〇月上旬にかけての農作業日誌と、「遠敷郡遠敷郷小丹里秦人足嶋庸米六斗」と記された荷札などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む