鴨頭(読み)おうとう

精選版 日本国語大辞典 「鴨頭」の意味・読み・例文・類語

おう‐とうアフ‥【鴨頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. アヒルカモの頭。〔新唐書五行志・一〕
  3. ( 鴨の首の毛色を水にたとえて ) 水の色の緑なのをいう語。
    1. [初出の実例]「日焼迅瀬龍脳、風猟低枝鴨頭」(出典菅家文草(900頃)四・亜水花)
    2. [その他の文献]〔李白‐襄陽歌〕

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普及版 字通 「鴨頭」の読み・字形・画数・意味

【鴨頭】おう(あふ)とう

あひるの頭。緑色。唐・李白〔襄陽歌〕詩 遙かに看る、水鴨頭の 恰(あたか)も似たり、の初めて(はつばい)するに

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世界大百科事典(旧版)内の鴨頭の言及

【薬味】より

…ショウガ,ワサビ,からし,サンショウ,コショウ,ユズ,ネギ,アサツキ,ミツバ,ミョウガ,タデ,シソ,セリ,ウド,ダイコンおろし,ノリ,七味唐辛子などが多用される。汁物に浮かせるユズなどはふつう吸口(すいくち)と呼ぶが,古くは〈こうとう(鴨頭,香頭)〉と呼ばれた。青柚(あおゆ)の皮が汁に浮いているさまが,水中の鴨(かも)の頭のように見えるためだと,《貞丈雑記》は記している。…

※「鴨頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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