鶯舌(読み)オウゼツ

精選版 日本国語大辞典 「鶯舌」の意味・読み・例文・類語

おう‐ぜつアウ‥【鶯舌】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ウグイスの舌。転じてウグイスの鳴く声。鶯唇(おうしん)
    1. [初出の実例]「林陰風暖聞鶯舌、山色雪晴望虎牙」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)七・旅亭三首〈藤原周光〉)
    2. 「澗谷の鶯舌(ワウゼツ)声老て、初音ゆかしき郭公(ほととぎす)」(出典:平家物語(13C前)七)
    3. [その他の文献]〔陸亀蒙‐有別詩〕
  3. ウグイスの声のように美しい声にたとえていう。鶯声
    1. [初出の実例]「鶯舌無識、猶奏怨曲於庭樹之暁風」(出典:本朝文粋(1060頃)一四・円融院四十九日御願文〈菅原輔正〉)
  4. 茶の異称
    1. [初出の実例]「然とも茶之異名に候之歟、鶯舌と哉らん承様に候」(出典:上井覚兼日記‐天正一三年(1585)四月五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鶯舌」の読み・字形・画数・意味

【鶯舌】おうぜつ

鶯の声。

字通「鶯」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android