鶯茶(読み)ウグイスチャ

デジタル大辞泉 「鶯茶」の意味・読み・例文・類語

うぐいす‐ちゃ〔うぐひす‐〕【×鶯茶】

鶯色に茶を合わせた色。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鶯茶」の意味・読み・例文・類語

うぐいす‐ちゃうぐひす‥【鶯茶】

  1. 〘 名詞 〙 染め色の一種。鶯の背の色に似て、褐色がかった黄緑色江戸時代女性に特に好まれた。うぐいすいろ。ひわちゃ。〔女重宝記(元祿五年)(1692)〕
    1. [初出の実例]「春しり顔に七つ屋の蔵の戸出るうぐひす茶の、布子の袖を」(出典:浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

色名がわかる辞典 「鶯茶」の解説

うぐいすちゃ【鶯茶】

色名の一つ。JISの色彩規格では「暗い灰みの」としている。一般に、茶色がかった黄緑色のこと。鶯色と同じく、スズメ目ウグイス科ウグイスの羽の色をさす。実際に羽の一部に茶色みがかった部分があり、あくまでも印象としての色合いなので、見方によっては鶯色にも鶯茶にも見える。江戸時代に流行した着物の色の一つで、女性が好んだとされる。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android