鹿毛(読み)カゲ

精選版 日本国語大辞典 「鹿毛」の意味・読み・例文・類語

か‐げ【鹿毛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 鹿の毛色に似るところから ) 馬の毛色の一つ。鹿の毛色に似た毛色。特に、たてがみ、尾、四肢の下部が黒いもの。色の深浅により黒鹿毛白鹿毛などの種類がある。
    1. [初出の実例]「二匹鹿毛、牡歳各十二」(出典:法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747))
    2. 「御分の乗給へる栗毛の馬は、法師が鹿(カ)毛の駄かとぞ云ひける」(出典:米沢本沙石集(1283)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鹿毛の言及

【ウマ(馬)】より

…濃いトチの実色のものは栃栗毛,長毛部の淡く白っぽいものを尾花栗毛と呼ぶ。次に体は赤褐色で,尾やたてがみの長毛部と四肢の下部が黒色のものを鹿毛(かげ)という。鹿毛にもいろいろの段階があり,顔面や下腹にわずかに褐色を残しているだけでほとんど黒色のものを黒鹿毛という。…

※「鹿毛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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