麻の実(読み)アサノミ

デジタル大辞泉 「麻の実」の意味・読み・例文・類語

あさ‐の‐み【麻の実】

果実黒色で丸く、かみつぶすとよい香りと辛みがある。七味唐辛子に入れる。の実。 秋》「―を身近きものの如く見る/夜半

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精選版 日本国語大辞典 「麻の実」の意味・読み・例文・類語

あさ【麻】 の 実(み)

麻の実。色が黒く、円形で、かみつぶすと芳香があり、薬用また食用とする。苧実(おのみ)。《季・夏‐秋》〔本草和名(918頃)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「麻の実」の意味・わかりやすい解説

麻の実
あさのみ

中央および西アジア原産のアサは、初夏白い花が咲き、秋になると灰色で硬い殻に包まれた果実がなる。これが麻の実または苧実(おのみ)とよばれる。七味唐辛子の一成分であり、かりっという噛(か)んだときの快感と、ぴりっとくる辛味が特徴である。麻の実には約30%の油が含まれ、その芳香が香辛料としての価値を高めている。

[齋藤 浩]


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世界大百科事典(旧版)内の麻の実の言及

【タイマ(大麻)】より

…小鳥の餌にもされる。麻の実は30%余の油を含む。搾った苧実油は食用や工業用。…

※「麻の実」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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