黄癬(読み)オウセン

関連語 膿疱

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黄癬」の意味・わかりやすい解説

黄癬
おうせん

黄癬菌という真菌(カビ)の感染によって生ずる皮膚疾患。頭髪の根元に硫黄(いおう)色の小さな痂皮(かひ)(かさぶた)ができ、やがてエンドウ豆大のやや盛り上がった皿状の菌甲とよばれる塊となる。かゆみがあり、ネズミの尿のような特有の悪臭がある。このような病変が頭部の広範囲に拡大し、脱毛、瘢痕(はんこん)、皮膚の萎縮(いしゅく)などをきたす。最近は世界的に減少したが、地方的に小流行がみられ、衛生状態が悪く栄養不良の小児がかかりやすい。日本では北陸地方にみられたが、現在ではきわめてまれである。治療としてはグリセオフルビンの内服と抗真菌剤の外用が有効である。

[野波英一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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