化学辞典 第2版 「グリセオフルビン」の解説
グリセオフルビン
グリセオフルビン
griseofulvin
C17H17O6Cl(352.76).抗かび性抗生物質の一つ.かびに属するPenicillium griseofulvum,P.janczewskiiなどの菌体および培養液からクロロホルムで抽出される.化学合成もされている.融点222 ℃.+370°(クロロホルム).水に不溶,エタノール,アセトン,ベンゼン,酢酸エチルに難溶,DMFに可溶.Botrytis allii,Trychophytonなどの真菌類の発育を阻止し,水虫などの白癬(せん)菌症の治療薬として経口的に用いられる.菌体内では酢酸とマロン酸から生合成されている.LD50 5000 mg/kg(マウス,経口).[CAS 126-07-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報