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黒百合姫 くろゆりひめ

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

黒百合姫 くろゆりひめ

語り物「黒百合姫祭文」に登場する女性。
名は小百合。鎌倉幕府に謀反した一族として攻められ,自害した父矢島五郎満安の恨みをはらすため,鳥海山にこもり大権現にいのる。山中の鶴間ケ池のユリがみな黒色にかわり,お家再興の願いのかなったことを知る。のち跡を子の緑丸にゆずり,法華(ほけ)経を読誦(どくじゅ)して世をおくったという。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版の解説

くろゆりひめ【黒百合姫】

中世末期以来の語り物で祭文の一種である〈黒百合姫祭文〉に登場する女性。〈黒百合姫祭文〉は,修験山伏やそれとつながりのある巫女的な唱導者が語り伝えたもので,安倍貞任を先祖と仰ぐ矢島五郎満安と,その娘小百合姫を軸とする物語である。父満安の恨みを晴らすために,鳥海山にこもり,大権現に祈念した姫は,山中鶴間ヶ池のユリがみな黒色に変じたことから,家再興の本願が成就したことを知る。姫は後に一子緑丸に跡を譲り,矢島の山里に庵を構え《法華経》を読誦して身を終わる。

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