黒色真菌感染症(読み)こくしょくしんきんかんせんしょう(英語表記)Mycoses caused by Dematiaceous Fungi

家庭医学館 「黒色真菌感染症」の解説

こくしょくしんきんかんせんしょう【黒色真菌感染症 Mycoses caused by Dematiaceous Fungi】

[どんな病気か]
 土中植物についている、肉眼で黒く見えるかびが、ときに人の皮膚、まれには内臓に侵入しておこる感染症です。中南米や中国の一地方でよくみられますが、日本では年間数例の発生です。小さな傷口などから皮膚に侵入すると考えられています。
[症状]
 皮膚に潰瘍(かいよう)ができ、ゆっくり大きくなります。数十年かかる例もあります。菌の種類によっては、抵抗力が低下した人の内臓に感染し、命をうばうこともあります。
[治療]
 皮膚や内臓の病巣にこの真菌がいることを確認します。治療は、小さい病巣なら切り取ります。以前は難治とされていましたが、抗真菌薬内服も有効です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android