黥刑(読み)げいけい

精選版 日本国語大辞典 「黥刑」の意味・読み・例文・類語

げい‐けい【黥刑】

  1. 〘 名詞 〙 いれずみの刑に処すること。また、その刑。墨刑

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黥刑」の意味・わかりやすい解説

黥刑
げいけい

古代肉刑身体刑)の一種。黥はいれずみの意で、墨刑(ぼっけい)、入れ墨刑とほぼ同じ。見せしめ的な性質を帯び、大化改新法制で絶えたが、江戸時代にふたたび入れ墨刑として法制化された。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黥刑」の意味・わかりやすい解説

黥刑
げいけい
jing xing

中国,古典五刑にみえる墨 (いれずみ) 。身体刑 (肉刑) の一つ。漢代,労役刑の進出に伴い後退南北朝または隋唐の五刑には現れないが,五代・宋・元・明・清には,刺字 (しじ) といって,面や臂に入墨する一種の黥刑が行われた。日本の江戸期の幕府法,藩律入墨刑は,中国法を継承したものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android