こなん(読み)コナン

デジタル大辞泉 「こなん」の意味・読み・例文・類語

こなん

[代]《「こなさん」の音変化》二人称人代名詞あなたおまえさん
「―一人が先立ってながらへ物を思へとか」〈浄・博多小女郎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こなん」の意味・読み・例文・類語

こなん

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「こなさん(此方様)」の変化した語 ) 対称女性が軽い敬意をもって相手を呼ぶとき用いる語。本来遊里での遊女のことばであったが、後には男性の間でも用いられた。こなさん。あなた。
    1. [初出の実例]「長櫃の内にて聞ば、こなんは殿の御家老様」(出典:浄瑠璃・傾城二河白道(1705頃か)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android