出角村(読み)いずすみむら

日本歴史地名大系 「出角村」の解説

出角村
いずすみむら

[現在地名]久美浜町字出角

川上谷かわかみだに川の支流出角川の上流に位置する。三方を山で囲まれ、北側の新谷にいだに村・芦原あしわら村にかけて古墳が多数分布する。

慶長検地郷村帳に高一七八・四三石「出角村」とみえるが、延宝九年(一六八一)の延高で二〇〇石余となった(天和元年宮津領村高帳)

小字しろたに城山があるが、由緒は不明。また小字観音田かんのんだに寺跡があり、今も石垣の一部を残す。かつて出角にあった阿弥陀堂の再建棟札によれば文政六年(一八二三)大火があり、村の七、八分が炎上したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報