口を滑らす(読み)クチヲスベラス

デジタル大辞泉 「口を滑らす」の意味・読み・例文・類語

くちすべら・す

言ってはならないことをうっかり口に出して言う。「酒席でつい―・してしまった」
[類語]口が滑る口を衝いて出る口走る口軽い口が軽い饒舌口まめ多弁おしゃべり多言軽口口から先に生まれる口から出まかせを言う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口を滑らす」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 を=滑(すべ)らす[=滑(すべ)らせる]

  1. うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
    1. [初出の実例]「百両の金子を持って居るといふことを唯今の絹商人がチョロリと口を辷(スベ)らせました」(出典:落語・甲子待(1895)〈柳家禽語楼〉)
  2. 相手がうっかりしゃべるようにする。
    1. [初出の実例]「知らぬ間に口を滑らして人の心を読むのが探偵だ」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android