饒舌(読み)ジョウゼツ

デジタル大辞泉 「饒舌」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ぜつ〔ゼウ‐〕【×饒舌】

[名・形動]やたらにしゃべること。また、そのさま。おしゃべり。多弁。「酔うと饒舌になる」「饒舌な人」
[派生]じょうぜつさ[名]
[類語]口軽い口が軽い口まめ多弁おしゃべり多言軽口口が滑る口を滑らす口を衝いて出る口から先に生まれる口から出まかせを言う口数が多い・

にょう‐ぜつ〔ネウ‐〕【×饒舌】

[名・形動]じょうぜつ(饒舌)」に同じ。
年寄でもさすが女の―なもので」〈蘆花思出の記

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精選版 日本国語大辞典 「饒舌」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ぜつゼウ‥【饒舌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) よくしゃべること。多弁。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「鳥能饒舌渓辺聴、花有亜枝馬上攀」(出典菅家文草(900頃)三・春日尋山)
    2. 「何回分かの原稿は〈略〉悉く無用の饒舌としか思はれない」(出典:戯作三昧(1917)〈芥川龍之介〉一三)
    3. [その他の文献]〔北斉書‐斛律光伝〕

にょう‐ぜつネウ‥【饒舌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「にょう」は「饒」の呉音 ) よくしゃべること。また、そのさま。多弁。じょうぜつ。にょうねつ。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「年寄でも流石女の饒舌(ネウゼツ)なもので」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉四)
    2. [その他の文献]〔臨済録‐序〕

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普及版 字通 「饒舌」の読み・字形・画数・意味

【饒舌】じよう(ぜう)ぜつ

おしゃべり。〔景徳伝灯録、二十七、寒山子〕山復(ま)た閭丘の手を執り、笑うて言ひて曰く、豐干饒舌なりと。久しくして之れを放つ。

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