命取り(読み)イノチトリ

デジタル大辞泉 「命取り」の意味・読み・例文・類語

いのち‐とり【命取り】

生命、または地位財産などを失う決定的な原因になる事柄。「命取り病気」「失言命取りとなる」
相手の命を奪うほどの美女または美男をいう語。
堺町名物―め、何の生まれ替はりてあの美しさ」〈浮・椀久二世〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「命取り」の意味・読み・例文・類語

いのち‐とり【命取】

  1. 〘 名詞 〙 生命、地位、財産、名誉などを失う原因となるものや事柄。美女をいうのにも用いた。
    1. [初出の実例]「あの御器量で金銀に事欠き給はぬ御暮しは、太夫様方の命取(イノチト)りといふもの」(出典浮世草子・風流曲三味線(1706)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android