和田島川口番所跡(読み)わだじまかわぐちばんしよあと

日本歴史地名大系 「和田島川口番所跡」の解説

和田島川口番所跡
わだじまかわぐちばんしよあと

[現在地名]小松島市和田島町

江戸時代に徳島藩が設置した番所。小松島湾の東手に半島状に突き出した地勢から、往来する船の監視に適していたと考えられる。貞享四年(一六八七)市中の由岐屋藤兵衛の材木船が係留中に洪水により破損したが、その材木が散乱して和田島の洲崎に流れ寄せたという(阿淡御条目)。正徳六年(一七一六)の諸番所改帳に「和田島川口番所」とみえ、キリシタン制札・諸廻船定書・酒造定書が掲げられ、男女の通行や俵物の改が行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android