小松島湾(読み)こまつしまわん

日本歴史地名大系 「小松島湾」の解説

小松島湾
こまつしまわん

徳島市と小松島市との境をなす根井ねい鼻から和田島わだじま北端の和田ノ鼻を結ぶ内湾を称する。那賀なか川平野の北側に連続する和田島では紀伊水道を北流する沿岸流の作用によって北西方向に長さ約二キロ、幅一・五キロの砂嘴を形成しており、内湾となっている小松島湾は港湾としての好条件を備え、小松島港をはじめ、金磯かないそ港・赤石あかいし港・和田島港が立地する。湾内には勝浦かつうら川の旧分流とみられる神田瀬かんだせ川・芝生しぼう川・立江たつえ川や、那賀川水系に属する太田おおた川などの小河川が流入している。湾奥部の小松島市横須よこす町・金磯町は浜堤上にあり、その西側には元禄年間(一六八八―一七〇四)以降に金磯新田や横須新田として開発された干拓地が広がる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小松島湾」の意味・わかりやすい解説

小松島湾
こまつしまわん

徳島県東部,北東に開く湾口紀伊水道に面する湾。リアス海岸の一部にあたる。東の和田ノ鼻は天然防波堤役割を果し,北部は大きな川の流入もなく,水深は湾内で 8m,湾口で 14mに達する。湾奥の小松島港は 1913年,阪神航路が開けてから発展し,徳島の外港四国の海の玄関口となった。

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