大西浄元(1)(読み)おおにし じょうげん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大西浄元(1)」の解説

大西浄元(1) おおにし-じょうげん

1689-1762 江戸時代中期の釜師
元禄(げんろく)2年生まれ。大西浄頓の子。京都大西家6代。9代浄元と区別して古浄元とよばれる。7代千宗左の好みに応じ,鶴首(つるくび)釜20口や,雷声釜をつくった。のち西村家にかわって千家出入りの釜師となった。宝暦12年9月14日死去。74歳。本姓は細野。名は重義。通称は清右衛門。

大西浄元(2) おおにし-じょうげん

1749-1811 江戸時代中期-後期の釜師。
寛延2年生まれ。京都大西家9代。はじめ奥平了雪を名のり,7代大西浄玄の弟子だったが,のちに9代をつぐ。表千家8代千宗左の好みにこたえ,だつま釜を数百つくった。文化8年7月16日死去。63歳。名は保房。通称は佐兵衛。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大西浄元(1)の言及

【大西浄清】より

…江戸初期の釜師。大西家の2世で,初世浄林の弟(一説に親族関係)。通称五郎左衛門。大西家一番の上手とされる。釜師名越三昌(一説にその弟家昌)に釜作を学び,茶匠古田織部,小堀遠州などの愛顧を受けた。作風は薄作りを得意とし,多く砂肌。羽落(はおち)は少なく,毛切(けきり)が多い。普通,鐶付(かんつき)には肌を入れないが,浄清は鐶付にも入念に肌を入れ,総体にきれいな釜作をした。茶の湯釜のほかに日光大猷院前銅灯台,品川東海寺の梵鐘なども手がけている。…

※「大西浄元(1)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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