市川権十郎(読み)いちかわ ごんじゅうろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市川権十郎」の解説

市川権十郎 いちかわ-ごんじゅうろう

1848-1904 幕末-明治時代の歌舞伎役者
嘉永(かえい)元年9月15日生まれ。京都で初舞台。2代嵐璃珏(りかく)の養子となり,3代をつぐ。慶応3年から江戸で演じる。明治4年夜嵐お絹の夫毒殺事件に関係して服役。7年9代市川団十郎の門人となり権十郎を襲名。立役(たちやく)で武士事を得意とした。明治37年3月27日死去。57歳。京都出身。本名は岡田菊三郎。前名は嵐芳三郎(3代),嵐璃鶴(りかく)。俳名は鯉江。屋号は川崎屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の市川権十郎の言及

【嵐芳三郎】より

…屋号豊島屋。(1)3世(1848‐1904∥嘉永1‐明治37) 明治期の立役市川権十郎が一時芳三郎と称した。(2)4世(1872‐1912∥明治5‐大正1) 本名寺田市太郎。…

※「市川権十郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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