攬(漢字)

普及版 字通 「攬(漢字)」の読み・字形・画数・意味


24画

(異体字)
18画

[字音] ラン
[字訓] とる・すべる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は覽(覧)(らん)。〔説文十二上に字を(らん)に作り、「撮持(さつじ)するなり」とあり、監(かん)声。監に濫・覧(らん)の声がある。「撮持」とは、あつめて持つ意。全体を総攬することをいう。攬諸(らんしよ)という神があり、〔後漢書、礼儀志中〕に、方相氏の行う大儺(たいだ)のうち、「攬、咎をらひ、伯奇(はくき)、らふ」という、諸凶を食う儀式がある。攬が通行字形である。

[訓義]
1. とる、すべる、とりすべる。
2. あつめてもつ、おさめてもつ。

[古辞書の訓]
名義抄〕攬 トル・カク・カミル・サハク・ノゴフ・サグル・アツム・ハカル・カキメグラス・モツ・コモル・キル・フネ・ミダル

[熟語]
攬延攬泣・攬去・攬・攬結・攬攬減攬載・攬察攬撮攬持攬取攬秀攬勝攬統攬轡攬筆攬抱・攬・攬涙
[下接語]
引攬・延攬・結攬・拳攬・牽攬・搴攬・収攬招攬・総攬・捧攬

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android