東福院(読み)とうふくいん

日本歴史地名大系 「東福院」の解説

東福院
とうふくいん

[現在地名]神辺町湯野

久原くばらにあり、湯野山と号し、高野山真言宗。本尊薬師如来。「水野記」は「庖山医王院松岡寺、元禄年中以後号東福院、明徳年中大内義弘寄寺領五拾貫、其後神辺城主山名理興任先例五十貫祈祷領、又天野元正任先矩五十貫也、豊臣秀吉公日本国中之被寺社領之時、此寺之領分亦被没収也」と記し、「福山志料」は「本尊ハムカシ此村湯迫ト云所ニ温泉出シ時ノ湯薬師ノヨシイヒ伝フ」という。


東福院
とうふくいん

[現在地名]刈羽村赤田北方

赤田あかだ城跡北麓にある。曹洞宗、瑞王山と号し、本尊聖観音菩薩。「日本洞上聯燈録」によると、寛正二年(一四六一)の春、斎藤下野守の請に応じて瑚海禅師が招かれ洞福院を建立。瑚海は南英謙宗法嗣をもって自ら第二世となり南英謙宗を開山としたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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