標津遺跡群・伊茶仁カリカリウス遺跡(読み)しべついせきぐん・いちやにかりかりうすいせき

日本歴史地名大系 の解説

標津遺跡群・伊茶仁カリカリウス遺跡
しべついせきぐん・いちやにかりかりうすいせき

[現在地名]標津郡標津町字伊茶仁

伊茶仁集落の西にある標高一五メートルの台地上にある。台地の北側には伊茶仁川、南東縁にはその支流ポー川が流れている。海岸砂丘とポー川間には縄文海進を起源とする天然記念物標津湿原が広がる。縄文時代から擦文時代の集落跡とアイヌ文化時代のチャシ跡からなる遺跡。昭和五四年(一九七九)に国指定史跡となった。昭和五一年、平成七年(一九九五)の分布調査では一千三八三の竪穴住居跡が確認され、うち六三六個が方形を呈し擦文時代、七四七個が円形もしくは楕円形を呈し縄文・続縄文時代のものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報