水野 疎梅(読み)ミズノ ソバイ

20世紀日本人名事典 「水野 疎梅」の解説

水野 疎梅
ミズノ ソバイ

明治・大正期の書家 韓国政府顧問。



生年
元治1年7月13日(1864年)

没年
大正10(1921)年10月6日

出身地
筑前国(福岡県)

本名
水野 元直

経歴
幼少から詩書書道に親しみ、長じて詩人また書家として知られ名声を得る。一方、玄洋社に入り、招かれて韓国政府顧問となり日韓親善に尽くすが、閔妃暗殺事件が起こり帰国した。明治43年上海に渡り呉昌碩、楊守敬ら書家と交流する。以後しばしば往来して中国各地を遊歴し、日中親善に尽力する。大正10年過労のため上海で病み帰国して、同年10月郷里の福岡に没した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「水野 疎梅」の解説

水野疎梅 みずの-そばい

1864-1921 明治-大正時代の書家。
元治(げんじ)元年7月13日生まれ。玄洋社にはいり,韓国政府顧問となるが閔妃(ミンビ)暗殺事件のため帰国。明治43年上海にわたり呉昌碩,楊守敬ら書家とまじわる。以後しばしば往来して中国各地を遊歴した。大正10年10月6日死去。58歳。筑前(ちくぜん)(福岡県)出身。名は元直。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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