牛伏遺跡(読み)うしぶせいせき

日本歴史地名大系 「牛伏遺跡」の解説

牛伏遺跡
うしぶせいせき

[現在地名]赤堀町下触 牛伏

標高九二―九六メートルの台地上にあり、西側を神沢かんざわ川が南流し、伊勢崎市の波志江はしえ沼に隣接する。昭和五七年(一九八二)と翌五八年に発掘調査を実施。先土器時代から古墳時代にかけての複合遺跡であることが判明した。先土器時代は二枚の文化層を検出。上層からは局部磨製石斧とナイフ形石器下層からはナイフ形石器・尖頭器・彫器・スクレーパーなどを出土礫群も観察できた。縄文時代は草創期の爪形文土器と前期の諸磯b・c式の土器群が、住居跡と土壙に伴い検出された。古墳時代は中期鬼高式の集落跡が検出されており、住居跡群をつぶして古墳群が作られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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