白鳥廃寺(読み)しろとりはいじ

日本歴史地名大系 「白鳥廃寺」の解説

白鳥廃寺
しろとりはいじ

[現在地名]白鳥町湊

白鳳―奈良期に造営された寺院跡。みなと川下流の西岸、国道一一号に架かる湊大橋から南六〇〇メートル、秋葉あきば(九七・一メートル)の北東山麓に位置する。秋葉山から延びる低い丘陵で南北を限られ、西はしも池の堤防に至るまでの平地が境内跡と考えられる。秋葉山の尾根上には大日山だいにちやま古墳があり、付近に神越かみごし古墳・原間わらま古墳などがある。このあたりを古代南海道が通っていたといわれ、白鳥廃寺は南海道に面して建立されていたと推定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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