胡桃平村(読み)くるみだいらむら

日本歴史地名大系 「胡桃平村」の解説

胡桃平村
くるみだいらむら

[現在地名]春野町胡桃平

大時おおとき村の南西不動ふどう川左岸の山腹にあり、半擂鉢状の地形集落が散在する。寛正六年(一四六五)二月、当地の薬師堂に奉納された鰐口(渡辺勇氏蔵)の銘に「熊切郷胡桃平薬師堂」と刻まれている。当地には地侍渡辺三左衛門尉の屋敷があったと伝えられ、その墓がある。村名は正保郷帳では平島沢村とあるが、実際には胡桃平村と島沢しまんさわ村の二村で構成され、それぞれ村役人がいた(明暦元年「胡桃平村庄屋小百姓山地出入内済証文」・万治三年「島沢村山畑切込一件につき返答書」渡辺家文書)。寛文一三年(一六七三)検地帳(同文書)では胡桃平村一村として把握されている。「遠淡海地志」では小地名として本村と東方の島沢村、西方坊山ぼうやま村をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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