蓑毛(読み)ミノゲ

デジタル大辞泉 「蓑毛」の意味・読み・例文・類語

みの‐げ【×蓑毛】

に編んだかやすげなどが、毛のように垂れ下がっているもの。
サギの首から垂れ下がっている蓑のような羽毛
「すごきかな鴨の川原朝風に―乱れて鷺立てるめり」〈拾玉集・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蓑毛」の意味・読み・例文・類語

みの‐げ【蓑毛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 蓑に編んだ菅(すげ)または茅(かや)茎葉が毛のように垂れ下がっているもの。
    1. [初出の実例]「高重が鎧に立つ処の矢二十三筋、蓑毛(ミノケ)の如く折りかけて」(出典太平記(14C後)一〇)
  3. ( 形状が似ているところから ) 鷺(さぎ)のくびのところに垂れている毛。
    1. [初出の実例]「そともの小川には河傍楊に風立て鷺の䒾毛うちなびき」(出典:海道記(1223頃)京より大岳)

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