大岳(読み)タイガク

デジタル大辞泉 「大岳」の意味・読み・例文・類語

たい‐がく【大岳/大×嶽】

大きい山。大山たいざん

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精選版 日本国語大辞典 「大岳」の意味・読み・例文・類語

たい‐がく【大岳・大嶽】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 大きな山。大山
    1. [初出の実例]「妃啓曰、殿下恩深。庸妾侍寝常思千秋万歳。如磐石大岳」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)下)
  2. [ 2 ] 比叡山主峰大比叡(おおひえ)をいう。また、比叡山の別称。おおだけ。

おお‐だけおほ‥【大岳・大嶽】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 高い山岳の頂上。高い山。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  2. [ 2 ] 比叡山の最高峰大比叡をいう。叡南岳(えなみがたけ)。たいがく。
    1. [初出の実例]「比叡の山その大嶽はかくれねどなほ水のみは流れてぞふる」(出典:永久百首(1116)恋)

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改訂新版 世界大百科事典 「大岳」の意味・わかりやすい解説

大岳[温泉] (おおたけ)

大分県西部の玖珠(くす)郡九重町玖珠川上流にある温泉。単純泉,84℃。九州電力地熱発電所が開設されるまでは,小さい温泉旅館があり,近くの大岳地獄からは湯けむりがあがり,付近水田では飯田はんだ)高原一帯のための湯苗代がこの温泉水でつくられ,季節にはにぎわっていた。第2次世界大戦後まもなく,地熱発電所候補地となり,1967年九州で最初の地熱発電所(出力1万2500kW)が運転を開始した。地下の深層部から噴出する熱水を利用して発電機を動かすもので,また,熱水から出てくる蒸気で水を温め付近の民家に分湯し入浴などに利用されている。ここから南西へ約3km,八丁原にも同じく九州電力の地熱発電所(出力11万kW,地熱発電所としては日本最大)の運転が,1号機,2号機の順で77年,90年に開始された。
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世界大百科事典(旧版)内の大岳の言及

【渡名喜島】より

…人口616(1995)。島の北部に火成岩からなる西ノ森(146m)があり,南部には古生代の堆積岩,変成岩からなる大岳(うふたき)(179m)などの山地が多く,中央部のわずかな低地に集落がある。1905年にカツオ漁が始まり,第2次世界大戦前にはパラオ諸島,サイパン島などへ漁業移民が進出,島の経済は海外からの送金によって支えられた。…

【酸ヶ湯[温泉]】より

…青森県中央部,八甲田連峰の主峰大岳(1585m)の西側の標高約900mの高地にある温泉。青森市に属する。…

【八甲田山】より

…山群の中を西流する荒川と東流する蔦(つた)川の谷を境として北八甲田火山群と南八甲田火山群に分けられる。 北八甲田火山群は南北に並ぶ前岳,田茂萢(たもやつ)岳(1324m),赤倉岳(1548m),井戸岳(1550m),大岳(1585m。最高峰),硫黄岳と,東西に並ぶ高田大岳(1552m),小岳,雛岳の諸峰からなる。…

※「大岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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