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サギ

デジタル大辞泉の解説

さぎ【×鷺】

コウノトリ目サギ科の鳥の総称。くちばし・くび・脚が長い。飛ぶときにくびを乙字形に曲げる。水辺にすみ魚を捕食するが、草原や森林にすむもの、昆虫などを常食とするものもある。62種が極地・砂漠を除く世界各地に分布。白いダイサギコサギアオサギゴイサギなど。

さぎ【鷺】[謡曲]

謡曲。四番目物。帝の命で鷺を捕らえようとした蔵人(くろうど)が「勅諚(ちょくじょう)ぞ」と言うと、鷺は自ら地に伏したので、帝は蔵人と鷺とを五位に叙する。元服前の少年か還暦後の老人が直面(ひためん)で演じる。

ろ【鷺】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ロ(漢) [訓]さぎ
鳥の名。サギ。「烏鷺(うろ)朱鷺(しゅろ)白鷺
[難読]朱鷺(とき)

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世界大百科事典 第2版の解説

さぎ【鷺】

能の曲名。四番目物。作者不明。シテは鷺。夏の夕方,帝(ツレまたは子方)が群臣(ワキヅレ)を連れて神泉苑に赴き,池辺で涼をとっていると,白鷺が一羽下り立つ。蔵人(くらんど)(ワキ)に命じて捕らえさせると,一度は飛び立ったが,勅諚(ちよくじよう)であると言葉を掛けるとふたたび下りて来て,静かに抱き取られた。帝はそのようすに感じ入り,鷺にも蔵人にも五位の位を授ける。鷺は喜ばしげにあたりを舞い巡っていたが(〈鷺ノ乱レ〉),許されて空高く飛び去る。

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大辞林 第三版の解説

さぎ【鷺】

コウノトリ目サギ科の鳥の総称。細く長い首・くちばし・脚をもち、水辺で魚・カエル・カニ・貝・昆虫などを餌えさとして生活する。アオサギ・シラサギ類・ササゴイ・ゴイサギ・ヨシゴイなど種類が多く、世界各地に分布。
[句項目]

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


さぎ

能の曲目。四番目物。五流現行曲。ただし金春(こんぱる)流は昭和の復曲。作者不明。生きた鳥そのものをシテとした特殊な曲。帝(みかど)(ツレあるいは子方)は、群臣を引き連れて神泉苑(しんせんえん)へ夕涼みの行幸の態。池のほとりに降り立った白鷺をとってまいれとの勅命が下りる。蔵人(くらんど)(ワキ)は飛び立つ鷺(シテ)に「勅諚(ちょくじょう)ぞ」と呼びかけ、鷺をとらえて帝の前に連れていく。帝は蔵人と鷺に、ともに五位の位を授け、放たれた鷺は喜びの舞を舞う。「鷺乱(さぎみだれ)」という、この能独自の軽やかな舞である。元服前の少年か、還暦あるいは古稀(こき)を過ぎた老人に限って演ずるしきたりが古来から守られている。白一色の清浄さを尊ぶがゆえである。中年の演者が例外的に勤める場合は、素顔でなく延命冠者(かじゃ)の面をかける。海外能でもよく上演される、バレエ風の楽しい能。[増田正造]

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