46年精神党(読み)よんじゅうろくねんせいしんとう(その他表記)Semangat 46

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「46年精神党」の意味・わかりやすい解説

46年精神党
よんじゅうろくねんせいしんとう
Semangat 46

マレーシア政党。1988年2月,テンク・ラザレイ・ハムザ貿易産業大臣の主導のもとに統一マレー人国民組織 UMNOの一部が離党して「統一マレー人国民組織・マレーシア 88」として結成,翌 1989年5月,46年精神党となった。分裂発端は,マハティール・ビン・モハマド首相の独断専行ぶりにあった。マハティールの政局運営に対しては UMNO内部でも批判が高まり,1987年4月の UMNO総裁選挙には対立候補としてラザレイが出馬した。マハティールは僅差で勝ったものの党内の対立は続いた。その結果マハティールは新 UMNOを結成,反マハティール派が脱党することとなった。1990年の総選挙には民主行動党や全マレーシア・インド人進歩戦線,マレーシア人民党,マレーシア団結党などの少数政党と人民戦線を結成。しかしマレー系と非マレー系の対立は根深く,野党共闘は機能しなかった。1995年の総選挙では大敗し,翌 1996年ラザレイ以下 6議員は UMNOに復党し党は解散した。

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