ECSC(読み)イーシーエスシー(その他表記)ECSC

デジタル大辞泉 「ECSC」の意味・読み・例文・類語

イー‐シー‐エス‐シー【ECSC】[European Coal and Steel Community]

European Coal and Steel Community欧州石炭鉄鋼共同体フランス・西ドイツ・イタリア・ベルギーオランダルクセンブルクの6か国が1952年に設立した経済協力機関。石炭および鉄鋼生産・価格・労働条件などの共同管理を目的とする。58年発足のEEC母体となった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ECSC」の意味・わかりやすい解説

ECSC
イーシーエスシー

「ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のECSCの言及

【関税同盟】より

…世界経済に大きな影響をもつ関税同盟が発足するのは,第2次大戦後である。1952年には,フランス,西ドイツ,イタリア,オランダ,ベルギー,ルクセンブルクの6ヵ国によって,ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)が設立され,58年までにはECSC内の鉄鋼関税は撤廃され対外関税の調整も完了する。それよりも以前の1948年に,オランダ,ベルギー,ルクセンブルクの3国によって結成された〈ベネルクス関税同盟〉は,58年には〈ベネルクス経済同盟〉に発展していった。…

【国際統合】より

…モネは,連合国によるドイツ占領終了後にドイツ,フランス間紛争の一因となると懸念されていた,ライン地方の炭田および鉄鋼業の管理権の帰属につき,これを独立したヨーロッパの超国家的機関にゆだねることを提案した。この提案はドイツ,フランス,イタリアおよびベネルクス三国に受けいれられ,結局,これら6ヵ国地域内の石炭・鉄鋼の管理を行うヨーロッパ石炭鉄鋼共同体ECSCが1952年に設立された。モネは当初このような超国家的機関が徐々に機能を拡大し,また加盟国も増やすことによって,究極的には連邦主義者のめざしていたような〈ヨーロッパ連邦〉が成立することを期待していた。…

【鉄鋼業】より

…西ドイツ,イタリアなどの敗戦国では,設備の破壊・撤去がなされていたが,1948年以来,マーシャル・プランによりアメリカの新鋭設備が導入され,設備の近代化・更新が進んだ。そして,1952年には,西ドイツ,フランス,イタリア,ベルギー,オランダ,ルクセンブルクの6ヵ国によりヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)が結成され,鉄鉱石,鉄屑,石炭,鉄鋼の域内関税が廃止され,広大な共同市場が開設された。そのもとで,各国の鉄鋼業はそれぞれの形態で集中を進めた。…

【ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体】より

…発足は52年。ECSCと略称する。当時のフランス外相R.シューマンが提唱者であったため,〈シューマン・プラン〉の名でも呼ばれる。…

※「ECSC」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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