デジタル大辞泉
「シューマンプラン」の意味・読み・例文・類語
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精選版 日本国語大辞典
「シューマンプラン」の意味・読み・例文・類語
シューマン‐プラン
- ( [英語] Schuman Plan ) シューマン[ 四 ]が一九五〇年に発表した石炭および鉄鋼の共同管理構想。フランス・ドイツを中心に西ヨーロッパ諸国に提唱し、参加を求めた。
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シューマン・プラン
Schuman Plan
1950年5月9日フランスの R.シューマン外相が提唱したフランスと西ドイツの石炭および鉄鋼の共同管理に関する計画。この提案にベルギー,オランダ,ルクセンブルク,イタリアの4ヵ国も加わり,51年4月 18日ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体 European Coal and Steel Community(ECSC)条約が成立,52年7月 25日発足した。同共同体は超国家的な機構として最高機関をもち,加盟国政府が平等の原則に従って選出する人々で構成され,自国政府の意向に左右されることなく生産,配分などの運営にあたるほか,諮問委員会,総会 (ヨーロッパ議会) ,司法裁判所 (ヨーロッパ裁判所) をもち,また各国政府の代表で構成される閣僚理事会などの機関をそなえていた。同共同体はヨーロッパの歴史始って以来初めての超国家的国際機関で,この共同体の成功が 57年のヨーロッパ経済共同体 European Economic Community(EEC)およびヨーロッパ原子力共同体 European Atomic Energy Community (EURATOM)の誕生を導いた。 65年4月以上3つの共同体を単一化する単一化条約 (ブリュッセル条約) が調印され,67年7月からヨーロッパ共同体 European Community(EC)として発足した。なお ECSCの発足によって第2次世界大戦の遺産であったルール地方の石炭共同管理機関,ルール政庁やルール条例は 51年 12月 31日消滅し,またドイツ,フランス間の紛争の種となっていたザール地方の石炭,鉄鋼も ECSCの支配下におかれ,この問題に関するフランス,西ドイツ間の対立は解消されることになった。
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「シューマンプラン」の意味・わかりやすい解説
シューマン・プラン
1950年フランス外相シューマンの提唱した仏・西独の石炭・鉄鋼共同運営計画。実際の立案者であるJ.モネの名をとってモネ=シューマン・プランともいう。この計画に基づいて1951年西欧6ヵ国によるヨーロッパ石炭鉄鋼共同体が創設された。
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シューマン−プラン
Schuman Plan
1950年にフランス外相シューマンが提案したヨーロッパの石炭鉄鋼共同運営案
1951年にフランス・西ドイツ・イタリア・ベネルクス3国の6か国会議で,ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)条約が調印され,52年から発効した。有効期間50年。フランス・西ドイツの対立,国際カルテルとの非難,イギリスの除外など多くの難問をかかえたが,やがてヨーロッパ経済共同体(EEC)に発展した。
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世界大百科事典(旧版)内のシューマンプランの言及
【シューマン】より
…48年より53年まで外相をつとめ,ヨーロッパ統合を推進する。1950年[ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体]の創設を提唱(シューマン・プラン),イギリスの反対にあうも,51年ヨーロッパ6ヵ国による同共同体条約を成立させる。またこの間,ヨーロッパ防衛共同体形成につとめ,52年,同条約は署名されたが,フランス国内で議会の反対にあい,批准はされなかった。…
【ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体】より
…ECSCと略称する。当時のフランス外相[R.シューマン]が提唱者であったため,〈シューマン・プラン〉の名でも呼ばれる。ECSCのおもな機能は二つある。…
【ヨーロッパ連合】より
…しかし,結局誕生したOEECも,ヨーロッパ審議会も,構成国の主権には手を触れない政府間機構にとどまった。 1950年5月9日にフランス外相[R.シューマン]によってドイツとフランスの石炭・鉄鋼資源を共通の機関の下で管理するという,シューマン・プランが発表された。この狙いは,経済的な手段を使って,フランスとドイツとの間の伝統的な対立を解消してヨーロッパの平和を確保するという政治的な目的をもっていた。…
※「シューマンプラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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