SMO(マーケティング用語)(読み)えすえむおー

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

SMO(マーケティング用語)
えすえむおー

ソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)やブログなど、特定のインターネットサービスを対象としたマーケティング手法の一つ。social media optimizationの略で、ソーシャルメディア最適化と訳す。SNS内におけるユーザー間の結びつきの大きさに注目し、そこでの認知度や評判を高めることにより、意図した情報ウェブサイトへのアクセスの飛躍的な向上をはかることである。ソーシャルネットワーク上に流れる情報の評判や存在感が、さまざまな社会や企業の活動に影響を及ぼすようになってきたことから、情報発信するうえで、従来行われてきた検索エンジン最適化(SEO)とあわせ、SMOが注目されるに至った。

 SMOを意識したウェブサイト作りには以下の点が重視される。(1)リンクしやすいように内容や構成に配慮する。(2)ブックマークやタグを簡単につけられるツールなどを利用する。(3)リンクしてくれた人にパーマリンクやトラックバックの表示でお返しする。(4)サイトの外にも持ち出せるPDFや動画、音声ファイルなども用意しておく。(5)自サイトの情報を外部サイトのサービスと組み合わせる(マッシュアップ)ことを推進する。これらの5項目は、インド出身のソーシャルメディア戦略家であるバルガバRohit Bhargava(1974― )が提唱したとされている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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