日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
Windows Media Player
うぃんどうずめでぃあぷれーやー
マイクロソフト社が提供するWindows上で動作するマルチメディアコンテンツ(動画・音声)の再生を行うためのアプリケーション。略称はWMP。アップル社が提供するiTunes(アイチューンズ)とともに、代表的なパソコン用マルチメディアプレーヤーの一つである。Windows 3.0からWindows 95にかけてマイクロソフトのWindows製品のOSに搭載されたMedia Playerの後継として、Windows 95以降マイクロソフトより無償で配布され、Windows 2000から正式に標準搭載された。2014年2月時点での最新バージョンはWMP 12。ストリーミング再生、デジタル著作権管理(DRM)を念頭に開発されており、インターネットのウェブサイトにおける、課金配信コンテンツ用プラットフォームとして使用されることが多い。
Windows Media Video(ウィンドウズメディアビデオ)(WMV)やWindows Media Audio(ウィンドウズメディアオーディオ)(WMA)、オーディオCD、MIDI(ミディ)、DVD、アップルのAACオーディオファイルなど、幅広い形式の動画・音声ファイルが再生可能である。また、マルチメディアファイルの整理、楽曲データの自動取得、オリジナルオーディオCDの作成、オーディオCDから各種形式で音声ファイルを取り込むなどの管理機能も備える。
2004年にヨーロッパ委員会において、Windows XPに標準搭載されているWMPが競争法に違反しているとの裁定を受けた。そのため、ヨーロッパでは、「Nエディション」という名称が付加された、WMPを搭載しないWindows製品が販売されている。2006年には韓国においても独占禁止法違反とされたため、同様の対応が取られた。
[編集部]