日本大百科全書(ニッポニカ) 「Xbox」の意味・わかりやすい解説
Xbox
えっくすぼっくす
アメリカのマイクロソフト社が開発した家庭用テレビゲーム機。任天堂の「NINTENDO 64」やソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション」に対抗してアメリカで2001年11月に初めて発売され、その後、日本を含めた世界各国でも販売されている。2005年11月には「Xbox 360」、2013年11月には「Xbox One」が発売された。
発売当初は北米では一定の支持を得たものの、世界全体、とくに日本での販売は低調で、2002年には大幅な値下げを余儀なくされた。しかし、北米だけをみれば、その後の販売も堅調で、Xbox 360は2011年1月以降32か月連続で販売台数トップを確保するなど、好調を維持している。2002年にはXbox Live(ライブ)というインターネットサービスが開始された。これは、Xbox対応のゲームや各種マルチメディアの購入とダウンロードを行えるサービスで、オンラインゲームを楽しむこともできるようになった。Xbox 360では、体を使ってゲームを操作できる「Kinect(キネクト)」の装着が可能になった。これは、カメラによって体の動きをとらえて処理することにより、コントローラーをいっさい使わないシステムで、エンターテインメント性を高めている。第三世代のXbox Oneでは、それまでオプションであったKinectが新型となって標準装備されるとともに、ゲームだけでなく動画やケーブルテレビ、衛星放送の受信機能なども含めたマルチメディアコンソールとしての性格を強めている。
[編集部]