実質国内総生産(読み)ジッシツコクナイソウセイサン(英語表記)gross domestic product at constant price

デジタル大辞泉 「実質国内総生産」の意味・読み・例文・類語

じっしつ‐こくないそうせいさん【実質国内総生産】

一定期間に国内で生産された商品・サービスの合計額である国内総生産GDP)を、基準年の価格で評価したもの。名目国内総生産名目GDP)から物価上昇下落による影響を取り除いたもので、実質的な経済活動規模を把握するために利用される。実質GDP

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実質国内総生産」の意味・わかりやすい解説

実質国内総生産
じっしつこくないそうせいさん
gross domestic product at constant price

実質 GDPと略称される。産業別国内総生産を実質化し集計したものとして求められるもので,日本では新国民経済計算体系 (新 SNA) 推計において初めて作成された。この実質化はダブルデフレーション法によって行われている。概念的には実質国内総支出 (実質 GDE) と一致するが,実際には資料上の制約のため若干の不整合がある。集計値としての実質 GDPは日本では実質 GDEを補完するものであるが,その実際の意義は集計される以前の実質産業別国内総生産によって産業別の経済活動を把握できる点にある。実質国民総生産 (実質 GNP) への換算は実質 GDEの場合と同様に,実質化された海外との要素所得移転の調整によって行われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android