20世紀西洋人名事典 「A.フェルスマン」の解説
A. フェルスマン
Aleksandr Evgen’evich Fersman
1883.11.8 - 1945.5.20
ソ連の地球化学者。
元・モスクワ大学教授,元・鉱物博物館館長。
ペテルブルク生まれ。
別名Aleksandr Evgenievich Feraman。
ソ連における地球化学の開祖。大卒後ドイツ、フランスに2年間留学。1911年V.M.ゴルトシュミットと連名でダイヤモンド結晶の論文を発表。’10年帰国しモスクワ大教授就任。又科学普及誌「プリローダ」にかかわる。革命後’19年アカデミー会員。鉱物博物館館長就任し、ソ連各地の地質鉱物、鉱床を調査研究し、ダイヤモンド、燐、ニッケル等の発見に功績をあげた。又地殻中の元素の分布について研究し、’33年クラーク数を提唱。名著「地球化学」(’33〜39年)の他、「宇宙の化学」(’23年)、「シベリアの地球化学」(’31年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報