20世紀西洋人名事典 「A.ヴェレク」の解説
A. ヴェレク
Albert Wellek
1904.10.16 - 1972.8.27
音楽学者,心理学者。
ウィーン生まれ。
プラハ音楽院で作曲と指揮を、プラハ大学とウィーン大学で音楽学と哲学を学んだ他、G.アドラー、R.ラッハに師事したが、心理学研究に関心を持つ。’32年ライプツィヒ大学私講師を経て、’43年ブレスラウ大学教授、’46年マインツ大学教授を歴任。マインツ大学に心理学研究所を設立した。クリューガーの全体心理学および構造心理学から「具体的」な性格学を発展させ、独自に展開した音楽心理学から音楽美学、音楽社会学にもアプローチを試みた。主な著作に「Das Problem des seelischen Seins」(’41年)や「Das Werden der Muttersprache」(’65年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報