20世紀西洋人名事典 「A.H.カーシャーニー」の解説
A.H. カーシャーニー
Abolg Hassem Kāshānī
1885.頃(あるいは1880.) - 1962
イランの宗教家,政治家。
元・イラン下院議長。
イラクのシーア派の聖地で研鑽を積み、第一次世界大戦時にイラクにおける反英ジハード(聖戦)を経験し、反英・民族主義の政治活動を展開する。民族主義的なイスラム同志会指導者となる。第二次世界大戦中、反英運動で投獄され、戦後もイラン国王暗殺未遂事件の容疑で国外追放となる。1950年帰国、国会議員となり、国民戦線(N.F.)と共闘、’52〜’53年国会の下院議長をつとめる。のち、モサッデクとの対立が表面化し辞職。下野し、反革命への道を開く。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報