DMZ(読み)ディーエムゼット(その他表記)Demilitarized Zone

デジタル大辞泉 「DMZ」の意味・読み・例文・類語

ディー‐エム‐ゼット【DMZ】[demilitarized zone]

demilitarized zone》⇒非武装地帯

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共同通信ニュース用語解説 「DMZ」の解説

DMZ

非武装地帯(DMZ) 朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定により、朝鮮半島の陸地部は軍事境界線と境界線を中心に、南北におおむね2キロずつの幅で、軍事的緩衝地帯として設定された非武装地帯(DMZ)で分断された。昨年3回行われた南北首脳会談などを経て、DMZでは地雷撤去や監視所の一部撤収が行われ、軍事的な緊張緩和措置が進められている。開発が手つかずのDMZは生態系が維持され、貴重な水鳥など多くの動植物の生息が確認されている。韓国と北朝鮮が共催を目指す2032年夏季五輪の一部競技をDMZで開催する案も浮上している。(高城共同)

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知恵蔵 「DMZ」の解説

DMZ

条約・協定などによって、戦闘のための装備や軍事行動が禁止されている地域。Demilitarized Zoneの略。多くは、隣接および対立している国・地域の緩衝地帯に設けられている。イラククウェートの緩衝地帯、シリアイスラエルの間のゴラン高原北キプロス・トルコ共和国とキプロス共和国の緩衝地帯(通称グリーン・ライン)などが挙げられるが、南極大陸南極条約(1961年発効)によって軍事利用が禁じられており、広い意味で非武装地帯に含まれる。
現在、最も緊張が高まっているのは、北朝鮮と韓国を隔てる軍事境界線(休戦ライン)沿いのDMZである。両国は50年6月に武力衝突を起こし、北朝鮮は中国人民義勇軍の支援、韓国は米軍を主力とする国連軍の支援をそれぞれ受け、大規模な国際紛争(朝鮮戦争)に突入した。53年7月、休戦協定が成立。北緯38度線に近い幅4キロメートルの地域(軍事境界線から南北2キロメートルずつ)がDMZに設定された。朝鮮半島を横切る総延長距離は約240キロメートルに及ぶ。DMZ内は軍隊駐留や軍事施設の建造はもとより、一般人の出入りも厳しく統制されている。朝鮮戦争時に埋め込まれた地雷が数多く残っているが、豊かな自然も手つかずのままなので、野生動植物の宝庫になっている。
南北交渉の唯一の場であるパンムンジョム(板門店)には、軍事境界線を中心とした直径800メートルの共同警備区域(JSA)が設けられている。両国の事務・休憩施設や南北会談場などが建てられており、71年には公式の連絡ルートとなる南北直通電話も設置された。事務連絡は原則として、両国の担当者がこのホットラインを通じて行う。しかし、これまで何度も北朝鮮側から遮断されており、現在も、北朝鮮(金正恩体制)から2016年2月に遮断されて以来、不通になっている(17年9月末時点)。

(大迫秀樹 フリー編集者/2017年)

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「DMZ」の解説

DMZ

DeMilitarized Zone(非武装地帯)の略。公開サーバーを設置する際、セキュリティを考慮して、LANとは別に設ける専用のネットワークセグメント。社内LAN上に存在する通常のクライアントPCと、外部インターネットから接続されるWebサーバーやメールサーバーなどのコンピューターを、同一ネットワーク上で共存させるのはセキュリティ上危険性が高い。そこで、クライアントPCなどが設置されたLANとは別に、インターネットからの接続を受け付けるサーバーなどを設置する専用のネットワークセグメントを作る。このセグメントが「DMZ」と呼ばれる。DMZによってネットワークを切り分け、その2つのネットワークの間で通信の制御を行なうことで、公開サーバーの設置に利用できるだけでなく、仮にサーバーが乗っ取られても被害がLAN内のクライアントにまで及ぶことを防止できる。DMZを構築する方法は2種類ある。1つはインターネットとDMZ、DMZとLANの間にそれぞれファイアウォールを設置するというもの。もう1つは、インターネットとLAN、DMZという3つのインターフェイスを持つファイアウォールを1つ設置する方法である。後者の場合、インターネットとDMZ、インターネットとLAN、そしてDMZとLANの3つのポイントでそれぞれ個別にルールを設定できるようになっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「DMZ」の意味・わかりやすい解説

DMZ
でぃーえむぜっと

非武装地帯

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「DMZ」の意味・わかりやすい解説

DMZ
ディーエムゼット

非武装地帯」のページをご覧ください。

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