朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定により、北緯38度線付近の軍事境界線を中心に南北におおむね2キロずつの幅で軍事的緩衝地帯として設定された。英語では「Demilitarized Zone」で、略してDMZと呼ばれる。朝鮮半島の非武装地帯内には、南北間の当局者会談が開かれてきた
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紛争当事国が、平時または敵対行為開始後、明示の合意により軍事攻撃から保護することができる地帯。DMZともよばれる。同地帯は、すべての戦闘員・移動兵器・軍用設備を退去・撤去し、固定軍用施設・営造物を敵対目的に使用せず、同地域の当局・住民が敵対行為を行わず、軍事的活動を終結していなければならない。
非武装地帯の設置は、直接または利益保護国や公平な人道的団体(赤十字など)を通じ、口頭または文書の取決めによるが、相互的で同一内容の宣言によることもある。できる限り明確に非武装地帯の境界を定め、必要があれば監視方法を定める。国連の平和維持活動に関連して設置されることもある。1977年のジュネーブ条約追加議定書Ⅰの第60条が詳細を定めている。当事国の合意を必要とする点で「無防備地域」(同議定書Ⅰ第59条)と異なる。
[宮崎繁樹]
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一般には,条約により,それに定められた期間および範囲において,その地帯の属する国がそこに軍隊の駐留や軍事施設,要塞の建設を差し控えなければならない地帯をいう。非武装地帯は国際平和の維持や国際協力を目ざすもので,今日ではとくに国連の平和維持活動の中で,停戦や兵力引離しとともに境界線沿いに設定されることがある。なお,武力紛争中(また平時においてさえ),紛争当事国が合意により戦闘員,移動兵器や軍事設備等の撤去された地域を非武装地帯と称し,この地帯への軍事行動の拡大を禁止することができる(1949年ジュネーブ諸条約に対する77年第1追加議定書60条)。
執筆者:藤田 久一
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