20世紀西洋人名事典 「E.ヘッケル」の解説
E. ヘッケル
Erich Heckel
1883.7.31 - 1970.1.27
ドイツの画家。
元・カールスルーエ美術学校教授。
デーベルン生まれ。
1904年ドレスデン工科大学在学中にキルヒナーなどと知り合い、’05年芸術集団「ブリュッケ」を結成。ヘッケルはドイツ表現主義運動の中心的存在として活躍。’14〜18年は第一次大戦に従軍。戦後ベルリンに定住し、多くの木版、石版、銅版作品を製作した。’44年スイスに亡命するが、退廃芸術家としてナチスの弾圧で作品は押収される。’49〜56年ドイツに戻り教鞭を執った後、スイスに戻る。代表作に三幅対の「病後の女」(’13年)、「オステンドの聖母」(’15年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報