20世紀西洋人名事典 「E.ユング」の解説
E. ユング
Edgar Jung
1894 - 1934
ドイツの評論家。
元・ドイツ首相政治顧問。
第一次大戦で航空兵、義勇軍兵士となり、戦後、弁護士となったが、ドイツ人民党で活動。フランスに支援されていた分離主義と戦い、1924年分離主義指導者を暗殺し、逃亡、文筆活動を始める。著書に「劣等人間の支配」(’27年)でキリスト教的・保守的革命を主張。ナチズムの行動主義を退け、その人種論と大衆的性格を批判。’22年首相パーペンの政治顧問となって、’34年6月17日マールブルクでのパーペンのナチス批判演説を起草。その罪で逮捕、レーム事件の最中に殺害される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報