《FAIR data principles》オープンデータを適切に公開・共有するための原則。2011年に発足した研究者・図書館員・出版関係者による任意団体FORCE11(The Future of Research Communications and e-Scholarship)が中心となって策定・公開。データとメタデータの双方に対し、一意的で永続的な識別子(ID)の付与、アクセスするための通信プロトコルの公開、データ形式の標準化、利用ライセンスの公開など、15の原則を定めている。 [補説]FAIRは、findable(検索可能)、accessible(アクセス可能)、interoperable(相互運用可能)、reusable(再利用可能)の頭文字から。
研究成果である研究データの公開と共有のための原則で,Findable(検索可能),Accessible(アクセス可能),Interoperable(相互運用可能),Reusable(再利用可能)を略した頭字語からなっている.2011年にドイツで開催された会合に端を発するFORCE11(The Future of Research Communications and e-Scholarship)が中心となっている.2014年に原案が作られ,以後,改訂され続けている.この原則は,データに対し,検索のために一意で永続的な識別子とメタデータを付与する,アクセスのために誰でも利用できる通信プロトコルを使用する,相互運用のために広く適用可能な記述言語を採用する,再利用には明確なライセンスを附与するなどの具体的な提言からなる.