20世紀西洋人名事典 「G.ペアノ」の解説
G. ペアノ
Giuseppe Peano
1858.8.27 - 1932.4.20
イタリアの数学者,論理学者。
元・トリノ大学教授。
クーネオ生まれ。
記号論理学の創始者。トリノ大学卒業後、同大学の教職に就き、1895年から終生同大学数学教授の地位にあった。彼の研究は一種の数学的論理学を意図するもので、直観によらないで幾何学を建設するという幾何学の公理化の試みで、定義、公理、未定義語の選択採用を明確にした。1890年平面上のすべての点を通る「ペアノ曲線」を構成。1891年には数学雑誌「数学評論」を創刊し、論文「数学的論理学の公式」「数の概念について」を掲載し、そこで「ペアノの記号」を使って「ペアノの公理」の考えを展開した。1900年以降は科学のための国際語建設を企て’03年には「変化のないラテン語」を発表。他の著書に「数論原理」(1889年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報