病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「GLP-1アナログ製剤」の解説
GLP-1アナログ製剤
《エキセナチド製剤》
バイエッタ(アストラゼネカ)
ビデュリオン(アストラゼネカ)
《セマグルチド製剤》
オゼンピック(ノボノルディスクファーマ)
《デュラグルチド製剤》
トルリシティ(大日本住友製薬、日本イーライリリー)
《リキシセナチド製剤》
リキスミア(サノフィ)
《リラグルチド製剤》
ビクトーザ(ノボノルディスクファーマ)
2型糖尿病に用いる薬です。グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)は、食事をすると小腸から分泌されるホルモンのひとつで、血糖降下作用のあるインスリン分泌を促進します。このGPL-1を糖尿病の治療に役立てるためにつくられた類縁体による薬剤で、自己注射で使用します。
①もっとも注意しなければならないのは低血糖(脱力感、冷や汗、ふるえ、空腹感、めまい、
②過敏症状(
薬によって、便秘、下痢、吐き気、食欲不振、頭痛、めまい、注射部位反応(痛み、発赤、
①さまざまな形式の自己注射剤で、1日の使用量、使用時間などについては医師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、増量・減量しないでください。
また、皮下注射する部位は、腹部、大腿部、上腕部に行います。使用部位により吸収速度が異なり、その結果、作用発現時間が異なるので部位を決め、そのなかで注射場所を毎回変えましょう。
使用にあたっては、十分な教育訓練を受け、必ず添付の使用説明書を読んでください。また、器具の廃棄方法や低血糖の注意などについて十分な指導を受けてください。
②この薬の成分に対して過敏症の既往歴のある人、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病
また、糖尿病治療剤を使用中の人、腹部手術や腸閉塞の既往歴、肝・腎機能障害、膵炎の既往歴、胃腸障害、脳下垂体機能不全または副腎機能不全の人、栄養状態不良・飢餓状態・不規則な食事摂取・食事摂取量不足の人、激しい運動をする人、大量飲酒者、高齢者は医師に相談してから用いてください。
③低血糖状態をおこすことがあるので、自動車運転・高所作業などに従事している人は、医師に相談してください。
④この薬を使用中に糖尿病治療剤を使用する必要が生じた場合は必ず医師に相談してください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報