20世紀西洋人名事典 「H.シャプレー」の解説
H. シャプレー
Harlow Shapley
1885.11.2 - 1972.10.20
米国の天文学者。
元・ハーバード大学天文台台長。
テネシー州ナッシュビル生まれ。
ミズーリ大学を経て、プリンストン大学で学び、1913年学位を取得。’14年ウィルソン天文台に入り、’21年ハーバード大学天文台台長となる。この間’18年には銀河系の中心を定め、また、近距離銀河の距離決定を行った。’30〜45年にハーバード大学で米国の天文学者の3分の1が学位を得、後年の米国天文学界の隆盛の基礎を築くなど、教育面での活躍も著しい。また、’30年代末から人道主義の立場でヨーロッパからのユダヤ人亡命科学者を何百人も救い、第二次世界大戦後はユネスコ設立のために尽力した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報