20世紀西洋人名事典 「J.ホッホバーク」の解説
J. ホッホバーク
Julian Hochberg
1923 -
米国の心理学者。
ニューヨーク市生まれ。
大学卒業後、カリフォルニア大学に移り、トールマンなどに師事し学位を得る。図形残効を利用して心理物理的過程の研究を試み、1949年コーネル大学に移り、アトニーヴと知り合い、最小限の視覚情報だけから全体として体制化されるような対象、事象を知覚しうるという考え方に立脚し、妻の協力で、フィルム編集における瞬間的な注視などに関心を持ち、「知覚には本来から選択的注意が含まれ、目的的である」と考えた。’65年ニューヨーク市立大学教授となり、映画、読書などの視覚的期待から研究。’72年コロンビア大学で教鞭を執る。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報