J.ロート(その他表記)Joseph Roth

20世紀西洋人名事典 「J.ロート」の解説

J. ロート
Joseph Roth


1894.9.2 - 1939.5.27
オーストリアの作家。
ガリツィア州ブロディー生まれ。
ユダヤ人家庭に生まれ、ウィーン大学に哲学とドイツ文学を学んだ。第一次世界大戦従軍の後ベルリンに移り、ジャーナリストとして活躍、「フランクフルト新聞」などの新聞雑誌に寄稿祖国ハプスブルク帝国の没落の歴史を描いた長編ラデツキー行進曲」(1932年)で作家としての名を不朽のものにし、’33年ヒトラー政権成立とともに亡命以後はパリに住み、「カプチン派教会の納骨堂」(’38年)や「千二夜物語」(’39年)など失われた祖国を回想する作品を執筆、民族主義を断罪した。絶望から発した過去の理想化、願望としての汎ヨーロッパ文化理念の詩的表現に彼の作品の本質がある。他の作品に、「酔いどれ聖伝」(’39年)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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